Typeset In The Futureを知っているか?
SF映画好きなら知っているだろうか。Typeset In The Futureというサイトは「未来」という概念を適切に伝えるためにSF映画がどのようなフォントを使用しているかについての画期的なウェブサイトだ。フォントとはもちろん書体のことである。
あらゆるSF映画には、ある共通のフォントが使用されていることを発見するところから始まる。そのフォントとはEurostile Bold Extendedだ。
スタートレック、ウォーリー、ブレードランナー、エイリアン、2001年宇宙の旅....
ありとあらゆるSF映画のタイトルロゴ、劇中に登場するサインなどEurostile Bold Extendedが多様されているのだ。この発見をしたのはデイブ・アディ氏。Eurostile Bold Extendedは角を丸めたり尖らせたり、様々なアレンジを加えられながらも、そのベースとして多様し続けられる。始まりはどこか、このフォントはなぜ未来を表現するのか?タイポグラフィデザインという視点から映画を考察する非常に面白くデザイナー的な造詣の深いウェブサイトである。
このウェブサイトはフィルムアート社から書籍化されている。全編カラーで情報量は凄まじい。268ページの大型書籍である。webサイトでも見れるが、書籍はわかりやすく再編してあり、表紙のデザインセンスもおしゃれで所有感は凄まじい。2021年に購入した書籍の中でも最も満足の一冊。
少々高いがコレクションとして充実の内容。
これがそのWEBサイト。
フィルムアート社の書籍は当たりが多い。