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AIR FORCE1とLUNER FORCE1を解説

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ルナフォース1が初めて姿を現したのは、2012年12月12日のこと。エアフォース1が30周記念のこの年に、現在(2012)の技術で、過去を祝うため生まれた。で、この“LUNER(ルナ)”はクッショニング素材の名前である。正式名称はルナロン。エアフォース1は気持ち程度の”エア”が入っていて、こちらはフルレングスでルナロンクッションが使用されている。

 

2012年当時は、今と違ってエアフォース1も大量のカラーバリエーションがそのへんのスニーカーショップや大手小売店にいつでも置いてある状況だ(この状況が東京で見れたのは2018年が最後)。White/Whiteのエアフォース1は、お祭りごとがあれば30%オフとかザラにあったし、そもそも定価は¥9,000だったので、思い起こすと素晴らしい時代だ。そこにルナフォース1が加わって、割と頻繁にカラー展開も増えたので、当時フォース1系列でいっぱいだったのを覚えている人もいるかもしれない。逆にAIR MAXのほうが有り難がれていて、同時期にドロップした1st,90,95のOGカラー復刻は一瞬で姿を消した。といっても、抽選も並びもない時代で取り扱い店舗も今よりずっと多かった。

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2009年にLUNER TRAINERで搭載されデビューしたルナロンクッションは、その名の通り“月の上を跳ねるようなクッション”という売り出しだった。その後に発売されたLUNER GLIDE 3は、そのクッション性と、オーバープロネーションをカバーする機構のおかげで世界150万足の大ヒットとなったが、その後の“ZOOM” “REACT”といった新素材クッションに徐々に徐々にその座を明け渡していく。といっても2019年まではルナグライドも9代目(日本未発売)まで継続していたし思いっきり過去のものというわけでもない。このルナロンを使ったルナフォース1のブランドは日本においてはイマイチだが、本国では割とコンスタントにドロップされていた。今回2023SPでダックブーツ仕様が再びドロップされる。

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日本では2018年にリリースがあった4年ぶりのルナフォース1で、ダックブーツ仕様は2015年9月20日にデビューしている。

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2015年版

近年のアウトドア需要を見るとacgを掘り起こすよりも、よっぽど今っぽいこのアイテムはVANSのSK-8 MTEと同様、ハイプビーストではなくサブカルチャーに傾倒している層を射程しているはずだ。