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モノとポップカルチャー、それっぽく言ったりたまに爆ディス

Netflix『グレイマン』スパイ映画市場への参入ジェームズボンド×ジェイソンボーン 考察・解説・レビュー・ネタバレ

ブレードランナーVSキャンプテンアメリカ??お金がかかりそうだ!Netflix史上、最大規模の制作費らしい。その額2億ドル。200億円、やばいなと思ったそこのあなた!300億2600万円です。円安も去年11月以来の水準に進行し1ドル150円台(2024/2/16)。こんな大味…

レプタイル -蜥蜴- 考察・レビュー・批評・ネタバレ

“眼差しで妊娠させる男”という異名を持つベニチオ・デル・トロ。今ではこんな表現も言葉狩りの対象となりそうで少し躊躇もあるが、久しぶりに見たベニチオ・デル・トロのその眼差しは、56歳の今も遺憾無く発揮されていて、その存在感だけで完走できた2時間と…

HOT WHEELSの値上げと新興ブランド

日本では2月発売のPOP CULTURE、ROADKILL ROTSUN 240Z。見た瞬間に動悸がするくらいに素晴らしいキャストで、絶対に予約を逃すまいと闘志に燃えたのか、あるいは買えなかった自分を想像して戦々恐々としたのか、とにかくその動悸の理由を探しに予約日を迎え…

Netflix-終わらない週末 考察・批評・レビュー・ネタバレ

起こる事象のほとんどが妙にパラノイア(妄想)的で、鹿の大量リスポーンとか、サイレンのような爆音とか、テスラ無限玉突きとかで実態の無い恐怖の応酬なもんだから、あれこれって精神病的な話でオトされる?と途中でウトウト仕掛けた頃に、原理主義的(終末論…

『ぶこつ』亀田製薬株式会社——考察・レビュー・解説

『ぶこつ』亀田製薬株式会社 “餅を 1cm 内外のサイコロ状に切断、または前記の鏡餅で砕いた破片等を油で揚げた餅。揚げた後に醤油・薬味などをまぶして食べる。——wikipedia” 『ぶこつ』が美味しい。自分の人生を振り返ってみると、揚げ餅について深く考えた…

『不器用で』書評(解説・考察・レビュー)

『不器用で』 ニシダ著 テレビをほぼ見ないから、ラランドがどれくらいテレビ業界で売れているのかイマイチ把握してないが、サウナ室のテレビでラヴィットに出ているのは見たことがある。そこでニシダという男が面白かったか平凡だったかなど全く記憶に無く…

『サンクチュアリ-聖域-』考察・ネタバレ・レビュー・解説

おそらく、多くの若い世代にとって謎に包まれている日本の伝統的なスポーツ、大相撲。子供の頃から身近であるようで、裏舞台をあまり知ってはいない。何か厳しい指導があったり、強固な上下関係や破ってはいけない伝統がありそうで、ちゃんこを食べている。…

30周年『TOKYO STYLE/都築 響一』時代に取り残された一冊が今の時代を語るとき

『TOKYO STYLE/都築 響一』 ちょうど30年前に出版された——『TOKYO STYLE/都築 響一』——。サブカル的感受性の高い人が、20代を終えて大人になった頃に開くのがちょうどいい本だ。作者の都築 響一氏はポパイ・ブルータスで現代美術、建築、デザイン、都市生活…

GEL-NYCと非ヒップなasicsの動きを考察

売上高4.3兆円のNIKE、2.8兆円のADIDASは世界のアスレティックブランドTOP2であり、市場を食い荒らしている。その残り物を取り合ってきた多くの世界的アステレィックブランドの中でも、new balanceやsalomonのようなパフォーマンス志向のブランドがスニーカ…

ダウン症バービーは社会に何をもたらすのか?

“バービーと同じ体型を持つ可能性は10万分の1” バービーといえばウエストが細く化粧をし、真っ直ぐなブロンドヘアーといったイメージが強い。バービーのような体型を持つ可能性は10万分の1らしい。 かつてから多様性を表現していない、非現実的な美意識を広…

走ること、老人になった自分を創造する。

“老人になった自分を創造する。” 運動公園とか森林公園にあるジョギングコースは大変ありがたい。信号や歩行者に気を使わずタイムをとってベンチで休憩する。遠くに目をやるとありえない高さまで竹トンボを飛ばす老人が今日もいた。それも3,4人と複数いるこ…

Aimé Leon Dore×ニューバランスのレーニアの解説『Rainier』

New Balanceが変わった数年間 長い間、本当の意味でダッドスニーカーだったnew balanceはここ3〜4年その見方を大きく変えた。それまでnew balanceの芸と言えばアーカイヴのプレミアムな復刻止まり。確かにUSA製で厳選された素材、究極の履き心地持つモデルは…

“1906D プロテクションパック”からニューバランスを考察・解説

2010年に登場したMR1906 さて、この姿に見覚えはあるだろうか。2010年にリリースされた『MR1906』。1906年創業の意味を込めたこのモデルは記念碑的モデルで当時の最先端が詰まった“ランニングシューズ”だった。まだまだ2000年代名残の残る荒いメッシュにシル…

AIR FORCE1とLUNER FORCE1を解説

ルナフォース1が初めて姿を現したのは、2012年12月12日のこと。エアフォース1が30周記念のこの年に、現在(2012)の技術で、過去を祝うため生まれた。で、この“LUNER(ルナ)”はクッショニング素材の名前である。正式名称はルナロン。エアフォース1は気持ち程度…

ストーンアイランドとニューバランスの考察で脱ニワカ

『オレは、ストーンアイランドを着ている』 そう言わんばかりに左腕にコンパスのロゴを掲げたサブカル・HIPHOP愛好者は、少し体を右に向けてInstagramに写る。supremeなんて、郊外の自称オシャレヤングパパのイキリアイテム化しているし、今イケいるのはスト…

シドの人生最大のトラウマとウッディのエゴ。考察・解説

我々が忘れていることが一つある。それは、彼に人生最大のトラウマを与えてしまったことだ。彼が持つ創造性は失われ、有望な未来のストーリーテラーは、ごみ収集員として再登場する。 シドを悪者と理解するようにできている。 トイストーリーのシドと言えば…

白鳥とコウモリ 書評・考察・解説

『白鳥とコウモリ』—— 「光と影、昼と夜、まるで白鳥とコウモリが一緒に飛ぼうって話だ——」 作中で、中町巡査は五代にこう話す。 タイトルの“白鳥とコウモリ”とは、美令と和真であると当てはめれられる。至ってシンプルで、明白な比喩だ。倉木達郎の供述が嘘…

Netflix『グッド・ナース』解説・考察・批評・レビュー

実話映画をどう見るか? 実話モノ映画を考察する時、テーマはどこにあるかを考える。多くの場合は事件そのものより、事件の根底にある社会的問題を問うのがベターだ。単純に事実を再現しているだけであれば映画としての創造性や意義は必要なく、ドキュメンタ…

ロバート・グラスパー『BLACK RADIOⅢ』トラックメンバー

A1 In Tune Bass Clarinet – Marcus Strickland Bass, Strings – Derrick Hodge Featuring [Ft.], Written-By, Voice [Spoken Word] – Amir Sulaiman Keyboards – Robert Glasper Trumpet – Keyon Harrold Written-By – Robert Andre Glasper* A2 Black Supe…

maxell UDⅡ カセットテープの解説と安い買い方

カセットテープ黎明期のロングセラー 1983年に日立マクセルのUDシリーズがモデルチェンジした。ノーマルは『UDⅠ』ハイポジは『USⅡ』となる。当時定価500円〜650円程度が相場だったハイポジ46分で、このUDⅡは480円。ハイポジ初のアンダー500円で性能も良く、…

何故サウナは若者に受け入れられたか?という考察

ミーハーを考察する記事を書いている途中で、サウナの流行とは何なのか?を考えはじめたら、先にこっちを書きたくなった。 2020年代の幕開けと共にコロナ時代に入ると、若者だって予防・免疫なんて言葉を嫌でも耳にし、口にするようになっている。多分、間接…

JAFグリルバッチが高騰していくか。JDMスタイルの変遷と次に狩られる日本市場車

JAFは知っているよな? 一般車団法人日本自動車連盟(JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION)は1963年創立。主にロードサービスやモータスポーツの公認・管轄などを行っており、会員数は2000万人近い。もちろん知名度も高く、ドライブ中の会話では、しばしば「ジャフ呼…

1000 CHAIRSの図鑑的魅力とダサい部屋。

洋書っていうのは、どうだろう。 どうだろう?っていうのはPOPEYE的な『提案』ではなくて、なんかイキってませんか?という『疑問系』である。そんな疑問を心の片隅に置いておきながらも、やっぱり洋書の建築・アート・ファニチャー等の分厚いカラーブックは…

Blog.vol.1 いまサクッと買えるnew balance UK/USA

今サクッと買えるnew balance UK M2002は随分と抽選モデルも増えて、インラインですら人気カラーを手に入れるに常にアンテナを張ってなければ簡単に買えなくなっている。2000年代終わり頃から、若い世代にも栗野氏やPOPEYEによってUSA/UKモデルも普及して長…

やはりPOPEYE構文について考察するべきではないか。

POPEYE構文ってなんだろう。 『本当に信頼のおける人というのは、人様にみせないところにこそ気をつかっているのもだ。「それどこの?」って聞きづらいけど4人に聞いた下着の話。BEAMSファッションディレクターはヅィメリーのパンツと5年来の付き合い。チャ…

ドラえもんを社会の構図として考察

映画を見たり本を読む時、この登場人物はどんな役割を持っているかを考えると、作者の意図が読み取りやすく、物語の本質を理解しやすい。受動的になりすぎず考えながら見ることに慣れると、子供向けアニメだって深いものに思えてくる。無論、『ドラえもん』…

NEW BALANCEの2002Rを復刻を解説する。

sugroup.hatenablog.com 追記 2022.4.26 ■2020年9月に書いたこの記事から約一年半。今やインライン化し、カラー展開も増え、ダブルネームも増え、NBコアファンのみならずマスにウケている印象の2002R。つまりは、ものすごくプロダクトとして大成功しているわ…

なんとなくNIKE FREE RUN2が日本で復活している。解説・考察

あれから10年,NIKE FREE RUN 2 ■2011年4月1日に発売されたNIKE FREE RUN +2。FREEソールの歴史は1985年に発売された「ナイキ ソックレーサー」まで遡る。柔らかいソールに靴下のようなアッパー、それまでの既成概念を覆す革命的一足。85年と言えばnew balanc…

【2022.4.1/LA】ジョン・フルシアンテのエフェクター

フォンダ・シアター 2022年4月1日 ■16年ぶりにRHCPに復帰したジョン・フルシアンテ。彼のプレイに魅了され、彼が使用する機材を追い求めた方も多いはず。使用機材が最も共有されているプレイヤーの一人と言っても過言ではないが、復帰後の最新の機材はどう変…

『Fast X』ワイルドスピード10、最終章の解説・考察(ネタバレ)

2001年の1作目より20年以上にわたり世界を熱狂させてきたワイルドスピードの最終章となる10作目。当初は前後編の2部作の予定だったが、さらに拡大しなんと3部作になる。ドル箱フランチャイズとなったFFシリーズも潔く終わるには名残惜しいようで、引き伸ばし…