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モノとポップカルチャー、それっぽく言ったりたまに爆ディス

2018-01-01から1年間の記事一覧

LOOP HR 「孤独の鳥居」のレビュー・考察

LOOP HRというバンド(ユニット)が、島村楽器主催のライブコンテストに出場した際に「孤独の鳥居」という曲を披露した。この映像は島村楽器が記録したものなのか、はたまた客席からか定かではないが、ニコニコ動画に転載されたものを数年前に初めて目にした時…

500日のサマー/彼女は小悪魔じゃない 考察・批評・レビュー

映画が本当に好きなんです、と言っても、いつになっても手をつけてない名作映画が沢山あって、“え?観てないの?”みたいな劣等感に駆られながらもその映画を観るタイミングは出来る限りナチュラルに訪れるほうが自分にとっていい映画になるはず。観たい時に…

崎山蒼志/五月雨《誰かが言葉にできずにいること》レビュー・考察・

芸術家は弱い。敏感に反応し、人が感じないことを感じ、ごく普通のことが苦痛だと感じたり、傷つきやすい。これらが慢性的だ。そうした弱さは理性の及ばぬ領域にある。これは本能的で、言語という知的能力を失い、なんとも言い難く言葉にできずにもがく。 芸…

洗濯機で枕を簡単に洗えると思った誰かへ贈るポエム。

あの日は過去最高気温の記録を各地で塗り替えるほど猛烈な酷暑だった。2018年8月。その夏の良かったところと言えば、洗濯物がパリッパリに乾くことくらいだ。敷布団や、7月に買ったばかりの枕は天日干しを頻繁にして、直射日光最大出力の寝具ライフを送って…

『この世界の片隅に』が纏う生身の感覚。考察・レビュー

劇場公開を見逃した。というより、見送った。 あろうことか日本の長編アニメに無知なあまり、映画ファンとしてご法度の<先入観で価値を決めつける思考不足>で、いつかのソフト化で観ればよいと見送ってしまったのだ。 『この世界の片隅に』が劇場公開され…

完璧すぎる快作ローガン・ラッキー 考察・批評

オーシャンズシリーズ(11,12,13)のスティーブン・ソダーバーグ監督最新作、「ローガン・ラッキー」。ソダーバーグの絶対に外さない構成力、編集力ーー編集を兼任する場合が多いーーで毎作一定水準を超えてくれる安心感もありながら、オーシャンズシリーズ以…

この映画なんでダメなのか。映画『すべての終わり』レビュー・批評

ネタバレでございます。 Netflixオリジナルフィルムとして7月13日に公開された『すべての終わり』。『ダイバージェント』のテオ・ジェームズやフォレスト・ウィテカーが出演、製作・製作総指揮には『デッドプール2』や『アトミック・ブロンド』のケリー・マ…

トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド 考察 レビュー

「トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド」(トイ・ストーリー なぞのきょうりゅうワールド、英語:Toy Story That Time Forgot)は 2014年、ディズニーとピクサーが共同制作したアニメーションである。 アメリカで、2014年12月2日にABCテレビでスペシャル番組…

ワイルドスピードのレオンの行方。戻るのか?

レオンの行方が気になる。 シリーズ1作目から3作目までに登場した、まだ無名に近かった役者を4作目にしてまとめて再結集する、巧妙な"なんかめっちゃアベンジャーズ感"の奇跡的なV字回復を経て10作目まで製作が決定している『ワイルドスピード(The Fast and …

『gifted/ギフテッド』入念ってどういう意味?考察 レビュー ネタバレ

※ネタバレ 何年かに一度は天才的子役に巡り合う。『ルーム Room』(15年/レニー・エイブラハムソン)のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が空を見上げた時の眼差しは、あの年一番の天才的演技だったと覚えているが、ママ役/ジョイとシャワーでふざけあうシー…

13の理由 シーズン2 報復の矛先/シーズン3 予想 考察 レビュー

ネタバレしています。 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 『桐島部活やめるってよ』を見たときも、やっぱり高校生って大人より複雑だ、と考えた。 13の理由を見終えて思ったのは、やっぱり高校生って大人より複雑だ。 桐島部活では高校というコミュニティの中で、ヒエラルキー…

ロスト・イン・スペース、シーズン1のレビュー、考察。

ロスト・イン・スペースのシーズン1を見終わった。 見始めて間も無い段階で“チャリオット”について書いたが、シーズン1を見終えたので少し書き残したい。 とにかくブルボンアソート並みに様々な要素が盛りだくさんでお腹いっぱいの気分だ。 効果的なフラッシ…

スリービルボードの結末は、ただただ穏やかだった

2、3分もすればたちまち登場人物への印象がコロコロと変わっていく。意外な展開の連続。 見当違い、ちょっとしたボタンの掛け間違い、チグハグな連鎖が思いもよらない方向へ。 ミルドレッドは、その復讐心を見当違いな所へ手当たり次第に向け、手段を選ばな…

Netflix版ロスト・イン・スペース、あの車チャリオットのデザインと継承(レビュー・考察)

Lost in space "chariot" 2018 ver!! ロスト・イン・スペース "チャリオット" 『ロスト・イン・スペース』は1965年のテレビドラマ『宇宙家族ロビンソン』に基づき、2018年に公開されたSFテレビドラマシリーズである。航路を外れて宇宙船で遭難した開拓者の家…

Bruno Major(ブルーノ・メジャー)"Easily"ミュージックビデオの考察とレビュー

ロンドンのインディーズ、シンガーソングライターのブルーノ・メジャー。2016〜2017年に1ヶ月に1曲の新曲を1年間リリースする企画で人気沸騰したらしい。 スローテンポなR&Bで、メロウな楽曲が多くて、どことなくサム・スミスに近い。どうやらサム・スミスの…

『アダムとイヴの林檎』の三浦大知"すべりだい"を考察しレビューする

椎名林檎のデビュー20周年記念の第1弾作品として、「世代を越える」「ジャンルを越える」「国境を越える」「関係を越える(今回限りのコラボレーション)」をテーマに制作されたトリビュート・アルバム[2][3]。 本作にはAI、井上陽水、宇多田ヒカル&小袋成彬…

FS5Kで映画風に撮るアスペクト比のあれ。

MVを撮ってきました。 今回はシネマカメラのFS5Kというカメラを使いました。 Cinema Lookに仕上げるのに、まずブラックバーを付けるんですね編集で。上下の黒い帯みたいな奴です。画角が映画チックになるだけで全然変わるんでマストな作業なんです。 Adobe p…

ジョン・メイヤー新譜、"New Light"でイイ予感がする。レビュー ・感想

ジョン・メイヤーの新曲が配信されました。 まさかこんな、ディスコサウンドがくるとは...最高だぜ! 自分がギタリストとしてもっとも影響を受けたのはジョン・メイヤーだし今も変わらないんだけど、ギタリストであるがゆえ、ジョン・メイヤートリオのだった…

クレジットカード不正利用にどう対処すればいいかだよ本当

買い物に行こうと少し早く起きた朝、出かける前にクレジットカードの利用額を確認しておこうと、ネット明細を開いた。 すると、見に覚えのない10万円の請求があった。一瞬、『なんだっけコレ...』と記憶を辿るも数秒で『無い無いこんな買い物してない!』と…

Johnny lghtningの歴史に詳しい記事無さそうだから俺やるわ

1947年ジョニーライトニング初期 1969~1971 トッパートイズ社期 まず原点はHenry Orensteinヘンリー・オレンシュタインという発明家がジョニーライトニンの生みの親です。彼はアメリカに移住後、1947年に食料品店を開業します。その後は多くのおもちゃを開…

"弦"偏差値MAX、Mark lettieri/Everybody Wants to Rule the World

弦の調を変えるためのペダル、ニーレバー(膝レバー)で音程を調整するベンド機構を備えた大型のスタンドタイプをペダルスティール・ギター(pedal steel guitar)という -Wikipedia snarky pupprのギタリストのうちの一人、mark lettieriの2016年ソロアルバ…

何故料理が下手かを考察した。

答えから先に申し上げよう。 技術や知識に伴わないアドリブだ。 私は料理の技術、知識が全くない。不条理なのが、そんな人間でも料理から逃れることはできない。何故なら食べないと死んでしまうからだ。毎日毎日、総菜や弁当などの出来合いのもので間に合わ…

老後は仮想現実に入るとか考えた。

PS1でグランツーリスモが発売されたのは1997年。 20年後の2017年に発売されるグランツーリスモsportのグラフィックは、一見実写との区別が難しいほど、著しく進化を遂げている。 なにもグラフィックだけに限らない。今やアメリカ全土を舞台に自由に行動でき…

ギターだけどMaxon Auto Filter Af-9でクラビなwahを目指したい

MaxonのAF-9。オートフィルター、オートワウがずっと欲しくてどれを買えばいいか...サウンドハウスとYoutubeのDEMOを行ったり来たりする日々。 このAF-9は定価が2万円弱。結構すんね...。サウンドハウスで¥15,800。 BossのAW-3(¥10,800)なら失敗はしないだろ…

【映画】アイアムアヒーローを考察してみる

ゾンビ改めゾキュンの怖さは深い。 びっくりしたのは、あの関節の動きだ。非人間的で突発的にあらぬ方向に関節が曲がったり跳ねたりする。まるで伽倻子とか貞子のようJホラーだった。ゾンビ×Jホラー。 その上、生きていた頃の記憶がゾキュン化した後の行動に…

【映画】フローズンタイムを考察してみる

フローズンタイムという映画を見た。 究極にオフビートなスーパーの店員たちによるおふざけシーンは本当に好み。 2012年に完結したドラマ『CHUCK/チャック(2007-2012)』の家電店バイ・モアで働くモーガン、レスター、ジェフリーの奇抜でぶっ飛んだおふざけタ…

【考察したがり】MFゴースト一巻をレビュー・評価

なんだ、やっぱりね!そうだよね! と思ったのは時代を越えてもあの日と変わらない86伝説。相手がR35、フェラーリ、ポルシェ、アウディ、ランボルギーニ。2012年式とは言えTOYOTA 86ではポテンシャルが違いすぎる。 つまり今回も遅い車を神業ドライバーが操…

【映画】リメンバーミーを考察してみる

メキシコにも日本のお盆みたいな文化があるらしい。一年に一度、他界した先祖が会いにくる死者の日というもの。 この映画は亡くなった人たちが暮らす『死者の国』というものが描かれていて、彼らはその日なると自分のお墓まで、家族に会いに行く。 ミュージ…