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モノとポップカルチャー、それっぽく言ったりたまに爆ディス

【映画】あと1センチの恋をめっちゃ適当に考察する。

『いつでも好きって言えたのに...』 もはやあんな美女の幼馴染がいるだけで羨ましい。はよ好きって言えや、いつまですれ違っておるねん、あと1センチじゃろが!と突っ込みながらも、夢中で見ているのはなんでだ。 外から見ていればもどかしいが、本人たちは…

フォードvsフェラーリ 車好きとして

メーカーvsメーカーではない 作品賞にまでアカデミー賞にノミネートされ、いわゆるいかにもアメリカ映画、アカデミー受賞っぽさに溢れた作品だと勝手に想像したが、アメリカ万歳!フォード万歳!とはいかず、割とフォードをこき下ろしていて安心した。フォー…

トイストーリー4 徹底考察・レビュー・評価

どんな物語だったのか? おもちゃとしての使命、おもちゃの行く末、おもちゃの幸せとは何なのか。一作目から変わらずに描かれてきたそれを、トイストーリー3よりもさらに深く掘り下げたものである。 そもそもウッディは、アンディとの絶対的な信頼関係のもと…

『このサイテーな世界の終わり』ちゃんと考察してよ!俺はちゃんと考える!考察・解説・レビュー

腹立たしいのは『このサイテーな世界の終わり』と検索すると「サイテー水準なドラマ、酷評」なんて書くサイテー水準なブログ記事が真っ先にヒットしてくること。サイテー水準と感じるのは自由だが、なぜそう感じるかきちんとアナライズせず否定的な単語だけ…

『僕らを見る目』解説・考察・レビュー

1989年に起こった『セントラル・パーク・ファイブ』という冤罪事件を題材にしたミニシリーズだ。5人の少年たちが逮捕されレイプした罪で有罪となりそれぞれ6〜14年服役した。その後にすでに終身刑となった男がこの事件について自供し当時回収された犯人のも…

ブラックミラー シーズン5『待つ男』考察・解説・レビュー

ソーシャルメディアが持つ危険性とは何か。デジタルコンテンツ時代に起こりうる問題は、現代では周知のことすぎて"テクノロジーがもたらす予期せぬ危機"とまでは言えず、他エピソードと比べて斬新な切り口ではない。設定が2018年とされているので、とりわけ…

『リム・オブ・ザ・ワールド』駄作だったで終わらせないでよ。解説・批評・レビュー

『金持ちの言葉だ、あんたは関係ない』 子供達が主人公なら外せないアイテムって言ったらやっぱり自転車。それは単なる小道具でなく、物語の中で子供達に与えられるエンパワーメントのメタファーである。ジョージ・A・ロメロが社会の混沌や人間の性を暗喩す…

シュガー・ラッシュ:オンラインが彩る現代的な論争 批評・レビュー・考察

ヒロインのヴァネロペはアドレナリン依存症で、広く知らない世界と刺激を求めていて欠乏感を感じている。一方主人公のラルフは、一作目で恵まれなかった自身の境遇に変革を起こし悪役としての仕事にもやりがいを見つけ夢の日々を送っているが、ヴァネロペに…

『レディ・プレイヤー1』スピルバーグが望んでいること。レビュー・評価・考察・解説

大人気のヒット作ってのはなんかこう、いろんは人が様々に解説、レビューしているから書く気が起きない。もちろんどんな映画だって自分なりに感じていることはあるんだけども。もともと正しい評論を書こうとは思ってないし、自由に書きたいことを書ければい…

ザ・サイレンス 闇のハンター ボロクソに酷評・レビュー・批評・考察

『DON'T MAKE NOISE』ということで「ドント・ブリーズ」、「クワイエット・プレイス」、「バードボックス」などの『◯◯しちゃダメ』系のドントムービーとでも言えばいいか、それ系に分類されるB級クソ映画です。 最近のドント系映画は、一時期流行った死から…

ブラッド・スローン レビュー・考察・批評・ネタバレ

『ゲーム・オブ・スローンズ』のニコライ・コスター・ワルドー、『ウォーキング・デッド』のジョン・バーサル、『バーン・ノーティス』のジェフリー・ドノヴァンが一同に会し、海外ドラマキャラクターの強いイメージからいち早く抜け出せ合戦みたいな形にな…

ブラックミラー『クロコダイル』考察・批評・解説

ドラマのカテゴライズは話が続くストーリードラマと、一話完結型のコンセプトドラマがある。で、この『ブラックミラー』は一話完結型でもコンセプトドラマというよりアンソロジー。詩集のように様々な登場人物と舞台設定のエピソードがあり、それら全てが『…

ブラックミラー:バンダースナッチを考察する。レビュー・批評

Netflixより『ブラックミラー:バンダースナッチ』。なにも知らずに見始めたもんだから、選択肢が現れた時はわけがわからなかった。最初の『どちらのテープを聞くか?』という問いで、選択したほうのテープがBGMになった時Netflixすごい!と小学生みたいな感…

ランペイジ 巨獣大乱闘に突っ込みたいーレビュー・考察・ネタバレ

Netflixに『ランペイジ 巨獣大乱闘』が追加された。AVタイトルみたいなこちらの映画にはドウェイン・ジョンソンやジェフリー・ディーン・モーガンが出演しており、映画館で見たかったかと言われるとそうではないが、Netflixで見れるぞと言われるとサラっと再…

「ポーラー 狙われた暗殺者」の考察・レビュー

Netflixの映像コンテンツ事業拡大化は止まらない。というか王者だ。今や全世界で会員数は1億人を突破...1億人が約1000円を毎月払っているってことは、そりゃハリウッド顔負けのドラマや映画が量産できる。それにスポンサーが無ければ攻めに攻めた内容もやれ…

LOOP HR 「孤独の鳥居」のレビュー・考察

LOOP HRというバンド(ユニット)が、島村楽器主催のライブコンテストに出場した際に「孤独の鳥居」という曲を披露した。この映像は島村楽器が記録したものなのか、はたまた客席からか定かではないが、ニコニコ動画に転載されたものを数年前に初めて目にした時…

500日のサマー/彼女は小悪魔じゃない 考察・批評・レビュー

映画が本当に好きなんです、と言っても、いつになっても手をつけてない名作映画が沢山あって、“え?観てないの?”みたいな劣等感に駆られながらもその映画を観るタイミングは出来る限りナチュラルに訪れるほうが自分にとっていい映画になるはず。観たい時に…

崎山蒼志/五月雨《誰かが言葉にできずにいること》レビュー・考察・

芸術家は弱い。敏感に反応し、人が感じないことを感じ、ごく普通のことが苦痛だと感じたり、傷つきやすい。これらが慢性的だ。そうした弱さは理性の及ばぬ領域にある。これは本能的で、言語という知的能力を失い、なんとも言い難く言葉にできずにもがく。 芸…

洗濯機で枕を簡単に洗えると思った誰かへ贈るポエム。

あの日は過去最高気温の記録を各地で塗り替えるほど猛烈な酷暑だった。2018年8月。その夏の良かったところと言えば、洗濯物がパリッパリに乾くことくらいだ。敷布団や、7月に買ったばかりの枕は天日干しを頻繁にして、直射日光最大出力の寝具ライフを送って…

『この世界の片隅に』が纏う生身の感覚。考察・レビュー

劇場公開を見逃した。というより、見送った。 あろうことか日本の長編アニメに無知なあまり、映画ファンとしてご法度の<先入観で価値を決めつける思考不足>で、いつかのソフト化で観ればよいと見送ってしまったのだ。 『この世界の片隅に』が劇場公開され…

完璧すぎる快作ローガン・ラッキー 考察・批評

オーシャンズシリーズ(11,12,13)のスティーブン・ソダーバーグ監督最新作、「ローガン・ラッキー」。ソダーバーグの絶対に外さない構成力、編集力ーー編集を兼任する場合が多いーーで毎作一定水準を超えてくれる安心感もありながら、オーシャンズシリーズ以…

この映画なんでダメなのか。映画『すべての終わり』レビュー・批評

ネタバレでございます。 Netflixオリジナルフィルムとして7月13日に公開された『すべての終わり』。『ダイバージェント』のテオ・ジェームズやフォレスト・ウィテカーが出演、製作・製作総指揮には『デッドプール2』や『アトミック・ブロンド』のケリー・マ…

トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド 考察 レビュー

「トイ・ストーリー 謎の恐竜ワールド」(トイ・ストーリー なぞのきょうりゅうワールド、英語:Toy Story That Time Forgot)は 2014年、ディズニーとピクサーが共同制作したアニメーションである。 アメリカで、2014年12月2日にABCテレビでスペシャル番組…

ワイルドスピードのレオンの行方。戻るのか?

レオンの行方が気になる。 シリーズ1作目から3作目までに登場した、まだ無名に近かった役者を4作目にしてまとめて再結集する、巧妙な"なんかめっちゃアベンジャーズ感"の奇跡的なV字回復を経て10作目まで製作が決定している『ワイルドスピード(The Fast and …

『gifted/ギフテッド』入念ってどういう意味?考察 レビュー ネタバレ

※ネタバレ 何年かに一度は天才的子役に巡り合う。『ルーム Room』(15年/レニー・エイブラハムソン)のジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)が空を見上げた時の眼差しは、あの年一番の天才的演技だったと覚えているが、ママ役/ジョイとシャワーでふざけあうシー…

13の理由 シーズン2 報復の矛先/シーズン3 予想 考察 レビュー

ネタバレしています。 ➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖ 『桐島部活やめるってよ』を見たときも、やっぱり高校生って大人より複雑だ、と考えた。 13の理由を見終えて思ったのは、やっぱり高校生って大人より複雑だ。 桐島部活では高校というコミュニティの中で、ヒエラルキー…

ロスト・イン・スペース、シーズン1のレビュー、考察。

ロスト・イン・スペースのシーズン1を見終わった。 見始めて間も無い段階で“チャリオット”について書いたが、シーズン1を見終えたので少し書き残したい。 とにかくブルボンアソート並みに様々な要素が盛りだくさんでお腹いっぱいの気分だ。 効果的なフラッシ…

スリービルボードの結末は、ただただ穏やかだった

2、3分もすればたちまち登場人物への印象がコロコロと変わっていく。意外な展開の連続。 見当違い、ちょっとしたボタンの掛け間違い、チグハグな連鎖が思いもよらない方向へ。 ミルドレッドは、その復讐心を見当違いな所へ手当たり次第に向け、手段を選ばな…

Netflix版ロスト・イン・スペース、あの車チャリオットのデザインと継承(レビュー・考察)

Lost in space "chariot" 2018 ver!! ロスト・イン・スペース "チャリオット" 『ロスト・イン・スペース』は1965年のテレビドラマ『宇宙家族ロビンソン』に基づき、2018年に公開されたSFテレビドラマシリーズである。航路を外れて宇宙船で遭難した開拓者の家…

Bruno Major(ブルーノ・メジャー)"Easily"ミュージックビデオの考察とレビュー

ロンドンのインディーズ、シンガーソングライターのブルーノ・メジャー。2016〜2017年に1ヶ月に1曲の新曲を1年間リリースする企画で人気沸騰したらしい。 スローテンポなR&Bで、メロウな楽曲が多くて、どことなくサム・スミスに近い。どうやらサム・スミスの…